2006 秋 北海道旅行 2

[5日目]
ゆっくりと朝食を食べたあと、サンゴ草を近くまで見に行く.その後もゆっくりと荷物を準備したあと旅館をチェックアウト、そのまま屈斜路湖方面に向かう.お昼前には目的地についてしまったため、さっそく屈斜路湖のインレットに向かい、ルアーフィッシング開始.風が強く、湖なのに海のように波が立っている.ただ、そのポイントに他の人はおらず、多少肌寒い中ではあったけれどのんびりと釣りをする.1回だけ夫に当たりがあったようだったのだけど、私が写真撮影をするのを待っている間に底の倒木に逃げられてしまいバラしてしまった・・って・・・.1時間半程ロッドを振った後、近くのカフェに昼食に向かう.私はコロコロハンバーグを注文.お腹がすいていたため、食後にチーズケーキやガトーショコラとコーヒー、紅茶までいただきました.おいしかった!.食後、とりあえず今夜のホテルにチェックインして部屋に荷物を運んだ後に、さらにホテル近くのインレットで釣りをする.あいかわらず風は強く寒いので、私はそうそうに退散し、団体旅行客が到着する前の空いている時間帯を狙って温泉露天風呂に入ります.冷えた体を温め、のんびり浸かって疲れを癒しました.夫は結局、3時間程釣りをしましたが1匹も釣れなかったようで、疲れきっていました.夕食はディナーバイキング.いつものように、カニには見向きもせず、ローストビーフやラーメン、デザートコーナーで好きなものをたくさん食べてお腹いっぱいになりました.地下のコンビニでビールを買い、部屋で気持ちよく飲んだ後、疲れていたのか・・あっという間に寝てしまいました.次の日からのカヌーキャンプツアーを思いながら・・・.
宿泊先:屈斜路プリンスホテル 屈斜路湖畔での定宿の1つ.大型ホテルで施設はきれいだし、コンビニもあって便利.バイキングもなかなか良いし、部屋も広めで夫のお気に入り.というか、もともと夫は旅館やペンションよりもホテルの方が好きなだけ.コインランドリーも長期旅行者にはうれしい.

[6日目]

この日から1泊2日で、いつものガイドさんとカヌー&釣りキャンプツアーをすることになっていました.集合時間が8時半だったため、少し早めに朝食をとり、準備をします.ホテルをチェックアウトしてガイドさんのお家(?)に着いてからも更に準備をします.カヌーツアーなので、濡れては困るものを全てドライバッグにつめなければならないのです.テント、シュラフ、着替え、タオル、食器などキャンプ道具一式と化粧品類(特に日焼け止め!)や虫除けスプレー、コンタクトレンズ用品、眼鏡、サングラスなどもパッキングします.(北海道での)トレッキングでも同じだと思うけれど、長袖シャツ(半袖Tシャツの上に長袖シャツでも良い)、長ズボン、帽子は必需品.人のいないところに入り込んで行くので薮こぎに近い事をしなければならないし、ヌカカを始めアブやブヨなどの吸血昆虫、スズメバチなどもたくさんいるからです.熊対策よりも虫対策が大事!熊には会いたくはないけれど、そこは昔、熊狩りをしていたこともあるガイドさんがいれば安心.私たち夫婦はこのガイドさんを信頼しきっているので、何も心配する事はないのです!!さて、ガイドさん達のお家を出発し、1時間半程車を走らせ、風蓮川に到着です.川にかかっている橋の脇からカヌーや荷物を滑り降ろし(!)ドロドロの湿地帯と早速の蚊の攻撃をかわしながら出発の準備をします.靴から長靴に履き替え、出発です!!ここから先、ゴール地点まで文明とはしばらくお別れ.
湿原地帯を流れる小さな川、川のほとりは深い森となっていて、木と草が茂っています.たまに聞こえる鹿の鳴き声やカヌーに驚いて鹿が逃げて行くバキバキ(枝を折りながら?)という音の他は、川が流れる音とパドルがたてる水の音しか聞こえません.たまに、カワセミが飛んで行きます.天気もとても良く、真っ青な空と緑がとてもきれいです.この時期、この川のこの場所にはカヌーでしか来ることができないため、人の気配など全くないのです.
カヌーには私が前で夫が後ろに乗ります.2人で力を合わせて漕ぐはずなのに、夫は出発して早々に釣りを始めます.私も前回の釧路川でだいぶコツを掴み、一人でも多少のカーブや倒木などは避けることができるようになっているので、夫はほとんどパドルではなく竿を握っています.しばらくすると、きれいでまるまると太ったアメマスを2匹釣りました.こんな静かな素敵な場所で釣りまで楽しめて、本当に幸せです.その後もきれいなニジマスを釣り上げ、大満足な夫.日もだいぶ高いうちにキャンプ地を決め、寝る場所を確保したらまた釣りを始めます.ガイドさん達(2人)も焚き火を起こし、夕食の準備をしながら釣りを楽しんでいます.私はそんな彼らを見ながら椅子に座ってのんびり・・・.だったはずなのに、夕方からまた蚊の大群に襲われます.去年だったら日が沈む直前から冷え込みが始まり、フリースを着ていても寒いくらいだったのに、今年は日が沈んでも暖かく、蚊もシャツくらいならおかまいなしに、一生に一度の食事を求めて果敢にアタックしてきます.フリースを着て虫除けスプレーをしても、塗るのを遠慮してしまう顔をめがけて飛んできます.この日だけでも手と顔に10カ所以上は刺されたかも・・・.それでも、おいしく、旬の食材も盛りだくさんな夕食を食べ終わる頃にはだいぶ冷え込み、蚊もいつの間にかいなくなります.川からはポチャンと魚のはねる音.川を照らしてみるとスジエビが目を光らせながらいっぱい泳いでいます.上を見上げるときれいな月とたくさんの星が!のんびりとした月明かりの夜も目一杯楽しみ、眠くなるとテントに戻りシュラフに潜り込みます.川の流れる音を聞きながら、ぐっすり眠るのです・・・.

[7日目]

この日も朝からいい天気です.ガイドさん達が先に起きて朝食の準備を始めてくれています.のんびりと撤収の準備をしたり歯を磨いているといいにおい!アサリの貝柱とわかめ入り雑炊に豚肉(チャーシュー?)を味噌に漬け込んだものを乗せ、少しラー油をたらすと、味も香りも抜群で体の底から暖まる栄養満点の朝食!エネルギーも補給して荷物をカヌーに積み込んだら早速出発です.この日は倒木で川が塞き止められているところと、水面近くまで木の枝が倒れかかっているところなどがたくさんあり、大変でした.1カ所は完全に川が倒木で塞がれていたため、カヌーを降りて倒木を乗り越えなければならなかったり.その大変で手が塞がっているときに更に蚊の大群に襲われて、みんな顔中ボコボコにされてしまいました!それでも、ガイドさん達の的確な判断とフォローにより、危なげなく通過して行きます.この日は倒木が溜まっているところ=魚が着いているはずの場所がたくさんあったのに、ウグイしか釣れず・・・でも、川の流れに身を任せ、のんびり下って行きます.ガイドさんが教えてくれた幻の魚「イトウ」が連れるという何カ所かのポイントではカヌーを岸に寄せて泊め、釣りをしました.が、何も釣れず・・.でも、いいのです.少し上陸できそうな場所があればカヌーを岸に寄せて休憩したり、この日もカワセミを3羽も見ることができたし、遠くからはタンチョウの鳴き声も聞こえてきます.本当に気持ちよく、楽しいカヌーツアー.
昼食もお腹いっぱい食べて、廃線になった鉄橋が見えてくるとゴールです.長いようであっという間、楽しいカヌーツアーも終わってしまいました.心地よい疲れの中、迎えにきた車にカヌーと荷物を載せて、長靴から靴に履き替えて風蓮川にお別れです.
屈斜路湖近くのガイドさんのお家でまた荷物をドライバッグから車に載せかえて、ガイドさん達ともお別れ.また来年、必ずまた来るぞ!と心に決めて.
この日の宿である屈斜路プリンスホテルに戻って、温泉に入り、洗濯をして、すっきりした後、ディナーバイキングで食事をしながら今回のキャンプツアーのことを、夫と多少興奮しながら(アドレナリンの放出が続いていたようです・・)話をし、次のカヌーについても夢を語ります.本当に充実したひとときでした!