2006 秋 北海道旅行 3

そろそろ旅行記も終盤.メインイベントも終わり、のんびりモードに・・?


[8日目]
のんびりと朝食を食べた後、ホテルを10時過ぎにチェックアウト.知床に向かった.前日、ガイドさんの一人が知床で立派なカラフトマスを釣ったとの情報を聞いたため.釣具屋とドラッグストア(ツアー中の虫さされのかゆみがひどいため・・)に寄った後、教えてもらったポイントに直行.車を止めて、川沿いを5〜10分程歩いて海に出ると、そこは貸し切りの浜辺.今まではどこに行っても人がたくさんいたのに誰もいない!その代わり、ちょっと熊が恐かったけど.早速、竿を振り始める.さすがに3回目ともなるとカラフトマス釣りの雰囲気もわかってきて楽しい・・と、夫が立っている辺りの波間を見るとカラフトマスがウヨウヨ(?)泳いでいる!!とは言っても、その辺りを泳いでいるカラフトマスがルアーに反応する事はほとんどないので、たくさんいる事を目で楽しみながら遠くにルアーを飛ばします.でも、いるとわかっているから私も見ていて楽しい.そうこうしているうちに、ヒット!みごと夫がオスのカラフトマスを釣ることができた.釣り上げたところで満足した夫から竿を借り、私も初挑戦.何もわからずにリールを巻いていると波間に見えるカラフトマスにゴツゴツ当たっている感触が伝わってくるからそれだけでも楽しい.と、竿が急にグイーーンと曲がり、引っ張られている様子.ヒットしたから合わせて!と言われ、思い切り竿を引くと、更に竿が曲がり、さらに竿を立てて!と言われてもそんな余裕もなく・・、必死でリールを巻くだけ.後もう少し!と言われても、魚がどこまできているのかもわからず、腕はすでに疲れきっていて・・・「代わって!」と言っても、「自分でがんばれ!」と言われ・・でもだんだん気持ちも弱くなってきて、竿を立てている事もできなくなり・・結局、岩陰などに逃げ込まれて逃してしまった.この1回で疲れきってしまい、また竿を夫に返し、ボーッと見ていました.だけど、逃した魚は大きいからか、だんだん悔しくなってきて、再度竿を借りました.そしてまたヒット!が、結果は同じ.でも、始めて魚の「引き」を感じることができて楽しかった!その後はほとんど当たりもなく、寒くなってきたり、時間も遅くなってきたので、この旅でのカラフトマス釣りは終わりにしました.が、夫も私も十分満足!!釣った1本は夫の実家に送りました.(この時期のこの辺りのヤマト運輸さんには「鮭」を送るための箱やビニール袋などが準備されて(売られて)いる事を知りました!)
この日の宿はいつものお気に入りの宿.昼食も食べずにがんばっていたため、お腹は空いているし疲れているし・・それでも、また美幌の釣り具屋さんに寄って、夕食の時間ギリギリの19時頃に宿に到着.もう一組のお客さんはすでに食事が始まっていて、慌てて荷物を車からおろし、テーブルに着きました.野菜盛りだくさんのおいしいお料理.そして、食後はオーナーご夫妻との楽しい会話.夜遅くまで話し込んでしまいました.温泉にも浸かり、疲れを癒して、そろそろ旅の終盤を感じながら布団に倒れ込む(!).
宿泊先:屈斜路湖周辺のお気に入りの宿.お料理も温泉もオーナーご夫妻もとても素敵.「ただいま」と帰るようなほっとした気持ちになれる宿.


[9日目]
この日は屈斜路湖で釣り三昧!.私も宿のご主人からウェイダーを借りて・・.最初は遠浅が 100m くらい続いているよ・・と、これまた宿のご主人から聞いたポイントに行きました.天気はいいし風もほとんどなく湖も穏やかで、気持ちよかった!カメムシが水面にたくさん浮いて(落ちて)いて、それを狙ってそこら中で魚が音を立てていたようです.でも、ルアーには反応してくれない.しばらく粘ったけれど、釣れそうにないので、昼食をとるためにいったん引き上げた.初めてのウェイダーは水の浮力などもあって、体が軽く感じて楽しかった.日差しも強く暖かかったので水に浸かっている部分がひんやりして気持ちよかったり.なにより、岸には蚊やスズメバチがたくさんいて嫌だったから.お昼は弟子屈町にできたばかりのラーメン屋さん「弟子屈」へ.地元の人の評判はそれほどではないらしいのだけど、「欅」よりは美味しく感じられました.
その後、ガイドさんに教わった、おいしいトウキビを作っている農園に寄りました.今回はちょうど屈斜路湖周辺のトウキビ収穫の時期だったらしいので.ここで、お土産用にトウキビの配送手配をお願いして、しかも、「ゆでたトウキビがあったら頂きたい(買いたいと思っていた)のですが・・」と聞いてみたところ、「商品としてはハネたのだけど今朝茹でたのがあるから、食べていきなさい」とタダで頂きました.そろそろ・・と立ち上がると、「おやつにもう一本ずつ持っていきなさい!」と言われ、遠慮なくいただきました.これが、本当に美味しかった!無農薬で作っていて、配送用トウキビは、晴れた日の朝に収穫したものしか送らないから、いつ届くかわからない、というものだったけど、届いて食べると、やっぱりとても美味しい.この美味しさを知ると、なかなかスーパーで買ったりできないなぁ.先端までびっちり粒が育っているのもすごい!今回は町の中心地にほとんど寄っておらず、いつものようにお土産を準備できないなぁと思っていたので、これでひと安心.
で、また、屈斜路湖に戻って釣り.5日目に当たりのあったポイントに行きました.先客が2人いて、すでに竿をずっと振っていた様子.すぐにいなくなったけど、魚の反応は全くなく・・・.でも、私もまた竿を振って楽しむことができた.午後になっても天気は良いままで、風は少し吹いてきたけれど、景色は良いし水はきれいだし、それだけで楽しい.ルアーが底に着く感触とか、底をゴツゴツさせながらリールを巻く感触なども、初めて実感する事ができた.この日で、北海道での釣りも終わり.最終日に魚を釣ることはできなかったけれど、十分楽しみました.私にとってはきれいな水と風景が魚釣りを楽しむための重要な要素.夫も同じかな?
宿に戻ると温泉へ直行!この日は私達しかいないため、温泉も貸し切り.だんだん暗くなる中、露天風呂で秋の気配を感じながらのんびりと体をほぐすように.温泉から出ると、今日もたくさんの心のこもった料理が待っていて、最後のデザートまでおいしくいただきました.食事後は北海道に来てからの写真を PC に移しながら、宿のオーナー夫妻と今回の旅の思い出話と今日の釣りの反省(?)会.あと10日くらい遅ければ、屈斜路湖でもたくさん釣れたのに!と聞きながら、でも、今日は今日で十分楽しめたし、屈斜路湖では釣れなかったけれど、風蓮川や知床の海では釣る事もできたので、私達としては北海道/道東の自然を満喫できて良かった!と、しみじみ思うのでした.


[10日目]
朝食を食べた後もしばらくオーナーご夫妻とお話をしてから、帰りの準備をしてチェックアウト.見えなくなるまで手を振ってもらい、後ろ髪を引かれつつ出発.天気は下り坂?この日は移動日.小樽までの大移動が待っているので、ほとんどどこにも寄らず、ただただ走る.屈斜路湖〜阿寒湖〜足寄〜夕張〜札幌.途中足寄手前の道ばたのお店(?)でじゃがバターを買って食べた.値段は高く感じたけれど、ジャガイモの味がしっかりしていて、そして塩味が効いていてとてもおいしかった!その後、日高の道の駅でいつものおそばを堪能し、お味噌や日高昆布などの自分達用のお土産を追加購入.札幌近くの輪厚 SA でも、トンデンファームのベーコンを買ったり仁木産の美味しそうなミニトマトを買ったり、お土産をどんどん増やし続ける.札幌に着くといつものように釣具屋に寄ってルアーの追加購入をして(関西の釣りでは使わない種類だけど・・)、お腹は空いていないけど、またいつものように「サッポロジンギスカン」に寄ってジンギスカンをたらふく食べて.さらに、ロビンソン(デパート)でも定番お菓子(六花亭のバターサンド)や見た事のないキャラメル・・などなど、その他にもいろいろなものを買って、食欲と物欲を十分満たしてから札幌を離れる.小樽のフェリーターミナルに着くと、台風情報が掲示してあり、それまで台風が近づいている事を知らなかったのでびっくり.フェリーの運航には支障はないようだけれども、そのためか、トラックなどの車両がかなり多かったみたい.受付をすませた後はフェリーターミナルにある展望温泉で汗を流し、その後、本屋に行ったりコンビニに行ったりして時間をつぶす.乗船予定時間1時間前にフェリー乗り場に戻ると、車も人も(いつもより)いっぱい.予定時刻より少し遅れて徒歩の人達の乗船開始.車の方はなかなか乗れなかったようで、夫はさらに20分以上遅れてやってきた.サッポロビールで乾杯をして、ほろ酔い気分になった頃、予定時間を30分以上遅れてフェリーが出港.疲れもあり、ベッドに横になるとあっという間に寝てしまった.


[11日目]
寝て、テレビを見て、本を読んで、DVD を見て、ダラダラと部屋で過ごす.出航が遅れるくらいに車両は多かったけれど、一般乗船客は思っていたよりも少なかったためか、昼食のメニューは行きと全く同じ.そのため、行きと同じメニューをオーダー.疲れていて、考えるのも面倒だったのか・・・.ほんとーに、丸1日、ぐうたら過ごしてしまった.甲板に出たのも昼食後だけ.
出航時間は遅れたけれど、舞鶴にはほぼ定刻に着く.台風の影響(?)で舞鶴は空気が生暖かく、風も強く・・高速に乗ると雨にときどき降られたりしましたけど、なんとか無事に家に着きました.長かった旅も終わり.
次はいつ北海道に行くことができるのか・・・!
空を見上げると、そんな事ばかりを考えてしまう.

今回の走行距離: 1828 km
北海道内の走行距離: 1574 km